一畳ちょっとの二人部屋

一畳ちょっとの二人部屋

創作や趣味のゲームの話

【クトゥルフ神話TRPG】これだけできれば大丈夫、初心者プレイヤーの遊び方基本のキ

B!
LINE

f:id:entori:20210401122523p:plain

 クトゥルフ神話TRPGを始めたてで、何をすればいいのか、何ができていればいいのかも分からない……。そんなあなた向けに、とりあえずこれだけ意識できていれば大丈夫!という基本の遊び方をまとめました。

 

ルールを確認しよう

 基本ルールブックを持っていない場合は、7版のクイックスタート(簡易版ルールブック)が公式から無料でダウンロードできます。まだルールブックを買えていない場合、最初はこれを参照しましょう。
 
 http://r-r.arclight.co.jp/wp-content/uploads/2019/...(PDFダウンロードが始まります、通信量注意)
 
 2021年現在、6版環境は未だ根強いためここに載っているのと違うルールを使う場合もあります。しかしいずれの版を使用する場合でも4~6ページ及び7ページのプレイの例は参考になるでしょう。またルールも大筋は変わらないため見ておいて損はありません。
 
 ルールブックなしで遊びたい場合は、KPに確認してから参加すること。クイックスタート既読、ルルブ未所持の場合もKPによって可・不可が分かれるので必ず聞いてください。
 
 ゲームを遊び始めるにあたってプレイヤーとなるあなたが読む必要があるのはp.28~114(6版)、p.10~17,28~177(7版)です。もちろんすべて暗記する必要はありませんが、一度通して読むことで「たしかこういうルールがあったよね」と思い出せるようにしておきましょう。
 
 ただ初心者のうちは慣れないシステムのルールをこれだけ読み通すのも大変な場合があるかもしれません。
 もし参加予定のセッションまでに時間がない場合は、KPに「最低限どの章を読んでおけばよいか?」を聞いてみるのもひとつの手です。前提として、ゲーム参加にあたって必要なルールをおさえておくというのは最低限の必須事項ですが、たとえば「カーチェイスはシナリオ記載のルールを使うから今回は必要ないかな~」だとか「うちは戦闘はハウスルールを使うからルールブックの細かい部分は使わないよ」だとかいう場合はけっこうあります。そのセッションが終了したら、あらためて全体を読み通してみてください。
 
 ルールを自分で把握しておくことで、セッションをよりスムーズに進めることができます。
 また、自分の持っている技能でできること・できないことの範囲を把握しておけば探索をするうえでどのような動きをするのが効果的かアイデアが出やすくなります。動画などでは見ない便利な使い方も多いので、初めて読む人にはかなりの発見があるはずです。
 
 他にもこのルールを使ってこういうことができないだろうか?とKPに提案し、より活躍の場を広げることもできます。PLに必要な部分は、一度読んでおきましょう。
 
  • ルールブックを読んだ?
    →p.28~114(6版の場合)、p.10~17,28~177(7版の場合
 

KPの裁定を聞こう

 CoCに限らず、TRPGGM(CoCではKP)が全体の進行役をつとめます。こういうことをしたい、その場合はどのルールを使うのかな?どの能力値で判定するのかな?全てKPに聞いてみましょう。そして、それに従ってください。

 

 シナリオの都合上、ルールブックに一般的な裁定として記されているものと違うルールを使ったり、そもそも判定が発生しなかったりということもよくあります。適当に思えるかもしれませんが、これはTRPGというゲームの柔軟性ゆえに発生するものです。

 あなたが普通のルールでは処理しきれないような創意的な方法を思いついたとします。このとき、KPには新しい判定方法やルールを作り出してでもそれに応えられるだけの権限が与えられています。

 そして、そのKPが無理と判断したものは、何があっても無理なのです。

 

 これをやりたい、と思ったら、まずKPに提案してみましょう。なんでもKPに(一緒に遊んでいるPL,PCに影響することなら、もちろんその人にも)相談してみることです。どうすればいいかはKPが教えてくれます。

 
  • KPに相談して、裁定を聞こう
 

ゲームを進めよう

 TRPGをプレイする上で重要な行動を3つに絞りました。(合わせてルルブp.28,29「TRPGとは」の項も参照のこと)

行動宣言をしよう

 ひとつめは行動宣言。「KP、○○をします」という発言のことです。

 極論、この行動宣言さえしていればゲームを進められます。まずはここから始めましょう。

 「○○しようかな~」「○○したらどうなりますか?」では、KPは答えようがないことが多いです(PCが今知っていること、調べて分かったことについてはKPが提示できますが、○○したらどうなるか?という予測については、PCに未来予知の能力でもない限り情報を出すことはできません。ただし、「こういう情報があったことを鑑みると、よくないことが起こるかもしれないよ」といったヒントをくれる場合も)。

 

 考えて、行動した結果どうなるかを楽しむのがこのゲームです。喋って進めるゲームなので、黙って立ち止まるより、〇〇します!をどんどん使っていきましょう。

 

 また行動宣言時は「どういった目的で」「何をするのか」を具体的に宣言しましょう。

 たとえば、単に「言いくるめを振ります」だけではいったい何を言いくるめたいのかが分かりません。また、使う技能はKPが決定するので、どの技能を使うかまで宣言する必要はありません。よって、「どういう結果を得るために、どのように行動したい」というふうに宣言してみましょう。

 たとえば、「この廃墟に人が住んでいる痕跡がないか探したい」ならば「目星を振ってください」と言われるかもしれませんし、「潜んでいる敵に見つからず安全に捜索できるか幸運を振ってください」ということになるかもしれません。「何のために、どういう行動をしたいか」をKPに伝え、KPはそれを受けてどんな判定が必要か、どんな結果になったかを裁定する、という行動の繰り返しでゲームが進んでいくのです。

 

相談しよう

 ふたつめは相談。これはKPへの相談PL同士の相談があります。

 KPへの相談は提案や情報の確認など、いくつか種類があります。相談というか声掛けですね。「こういうことをしてもいいですか?」「こういうことを考えているんですが、やるとしたらどんな判定が必要になりますか?」「周囲の様子はどうなっていますか?」とにかく気になることは何でも聞きましょう。上の「裁定を聞こう」の項と被っていますが、要はそのくらいKPを使ってくださいということです。

 また、「こういうことをしてみたいんですが、何か使えそうなものはありませんか?」といった相談もよいでしょう。細部の設定はKPにしか分からないことが多いですが、こういった相談ができると、その設定の中から使えそうなものをKPが拾ってくれる場合があります。

 次に、複数人で遊ぶときはPL同士の相談が必要なのは言うまでもありません。探索は一緒に行うのか?手分けするのか?情報の共有は?シナリオクリアに向けて助け合うため、こちらも必要なことはなんでも話し合いましょう。「自分のPCはこういうことをしてみたいが、あなたはどうする?」と積極的に発言したほうが、全体としての方向性も定まりやすいです。p.30『プレイヤー間の協力』も合わせて参照のこと。

 「NPC接触するか否か、また会話が発生するならばその内容をどうするか」「あるNPC(や神話生物)に攻撃をしかけるか否か」等は特に、先にPLレベルで相談を行った方がよい内容です。何かに対して敵対的な行動、破壊的な行動、何らかのトリガーになりそうな行動(扉を開くなど)は特に注意して同意をとるのが無難です。

 

 大前提として、TRPGの目的は、お互い協力しあって皆が楽しむことです。自他に危害を加えたり、PCの立場が不利になったりするようなピーキーなRPなどは、必ず相談して同意を取りましょう

 PvPなどが発生する場合はまた別途頑張ってください。

情報を整理しよう

 みっつめは情報の整理。シナリオが進むと、次々と新たな情報が出てきます。新しい場所の描写がつらつらと並ぶ、日記を読む、判定の結果が出る、とにかく情報だらけです。共有メモなどを使い、出た情報は逐一整理してまとめていきましょう。1本道シナリオでも、3つ目の部屋あたりにくるともう1つ目のことが頭から抜け落ちていたりします。

 出た情報は共有し、取りこぼしの無いようにまとめ、事件解決の方針を探りましょう。

 

  • 「KP、○○します」と行動宣言しよう
  • KPや一緒に遊んでいるPLに相談できるようになろう
  • シナリオで出てきた情報を整理しよう
 
▶攻略情報まとめ読み

初心者ガイドまとめページで他のプレイガイドを読む