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【クトゥルフ神話TRPG】初心者KPがシナリオを選ぶときにチェックするべき6項目

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 回すシナリオを選びたいが、今の自分にとって回しやすい、あるいは事故を起こしにくいシナリオがどういうものなのか分からない。どこに気を付けて読めばいいんだろう。そんな場合に確認しておくべき代表的な項目を6つ紹介します。

 

 

1.NPCの数や設定の多さ

 NPC多いもの、または性格や設定がびっしり書き込んであるものはKPへの負担が大きいです。慣れないうちはシナリオ自体を避けたほうが無難。
 とくに初心者のうちは気を付けるべき項目です。
 

2.探索者が探索に関わるための動機が用意されているか

 これはうまい導入がシナリオ側で準備されていなかったとしてもPL側が動機付けを頑張ってくれたりで比較的どうにかなる部分ですが、たまに作り直しレベルの大工事をしないと難しいかな……というものがあるので一応チェックが必要。
 基本的には7版p.182~189などを参考にKPとPLの共同作業で導入とその後のモチベーションをデザインしましょう。
 

3.PC視点で探索できる場所が明示されているか、次に行く場所がはっきりしているか

 「次に行く場所」が一か所に限定されている必要はありませんが、移動できる範囲のマップの描写がなければどこに行く選択肢があるのかもわかりません。
 PCの視点で「次はあそこに行けば何かありそうだぞ」という場所がつねに存在するか、シナリオを読みながら頭の中でシミュレートしてみましょう。
 

4.進行上重要な手がかりへの誘導があるか

 メインの導線に関わる手がかりは判定なしで出さなくてはいけませんが、その手がかりを入手できる場所へたどり着けなければどうにもなりません。構造上容易にたどり着けるようになっているか、あるいはNPCや任意のイベントで行先のヒントを出せるようになっているか確認しましょう。
 むろんアイデアロールを使うという手もありますが、あまり乱用できるものでもありません。
 

5.警告や判定なしでのPCにとって不利なギミックがないか

 これは「ギミック」の判定が少々難しいですが(そもそもシナリオはPCを窮地に追い込んでいく性質があるので……)、ひとまずは「警告なしで突然のデストラップ!あるいは強力な敵の出現!回避不可!後遺症!死!」というような「PLには対処の余地がない、あるいは少ないのに著しく不利な結果をもたらす」イベント全般と考えてください。
 

6.リアルアイデアの必要な解決方法やリドルがないか

 まず、「リアルアイデアが必要」と書いてある場合は警戒してかかりましょう。リアルアイデアは事故率ナンバーワンのワードといっても過言ではありません。難易度調整がうまくできているものは非常に少ないです。サイコロ振れば全部情報が出るシナリオでさえ事故るのにリアルアイデアまで必要とあっては事故らないわけがないと思っておきましょう。
 そもそも知識ロールやアイデアロール(7版の場合はINTロール)があるのになぜリアルアイデアでどうにかしなくてはならないのかという点から考えたほうがよいです。リドルについても同様。
 
 
 これらはそのうちKPとして慣れてくればアレンジや誘導の技術を駆使してカバーできるようになります。しかしその場合でも事前に読んだ時点で「ここはどう回すかな」と考えておく必要のあるポイントです。実際に回すうち自分ならではのチェックポイントもできてくるので、まずはシナリオをよく読んでとにかく回す!というサイクルを重ねてみてください。