無料&オンラインで見られる有名なイラスト技法書
イラスト全般
Drawing made easy
本当のお絵描き初心者ならこの本は非常におすすめ。正式名称の『Drawing made easy : a helpful book for young artists; the way to begin and finish your sketches, clearly shown step by step』からも分かる通り子供向けの教本のようなのだが、人物から身の回りの静物、乗り物のような複雑な立体から風景画まで、徹底的に単純な幾何学図形に分解→細部を描き込んで完成、という簡潔かつシステマチックな手順であらゆるものを描く方法をステップバイステップで見せてくれる。
こういうやつ。
曲線が多く辻褄をあわせづらい自然物の形もこのとおり。
動物はこのほか複雑な大型動物であるところの馬の描き方などもある。
比率でシンプルにとらえる顔の描き方。
動きのあるポーズを単純化するとらえ方。
難しそうなプロペラ機もこのとおり。
初めてのイラスト教室
ルーミスその1。遠近法や明暗のデッサンについてかなり詳しい解説があり参考になるが、本当に初めての人が選ぶイラスト参考書ではないと思う。邦書の題名にやや疑問。
人物や物の形をなんとなくひととおり描けるようにはなったものの、影の付け方や遠近法を用いて画面の中に正しく配置する理屈がよく分からない……というくらいの人に非常に役立つ内容。
遠近法の解説。
明暗のつけ方。
ルーミスのクリエイティブイラストレーション
イラスト指南としては前半に線を構図や描画に活用するための線セクション、トーンのセクション、色のセクションの3つがあり、後半には絵にストーリーを盛り込む方法、アイデアの出し方や広告などの商業イラストの作り方が掲載されている。
構図。もっと真面目なコンポジションの話や商業作品のアイデアスケッチなどもある。
トーン。
色。自然な色の選び方や色の効果についての解説も。
雑誌広告イラストのスケッチ。
商業イラストのメイキング。
人物画
やさしい人物イラスト──どうすればうまく描けるか?
これもルーミス。表紙のような単純なコミックタッチの顔の描き方から始まり、だんだんステップアップして徐々に複雑な人間を描けるように練習する本。デッサンではなく線描が基本なのでシンプルなアニメやゲーム調のイラストを描きたい人には下のルーミス本よりこちらのほうが役に立つのでないかと思う。
やさしい顔と手の描き方
さらにルーミス。その名の通り老若男女様々な顔や手の描き方についてこれでもかという解説が詰まった本。とくに年齢別の描き分けの解説が非常に詳しい。
左側が小学生の項の作例、右側がティーンエイジャーの項の扉。乳児─幼児─小学生─ティーンエイジャーと目まぐるしく顔が変化する時期の描き分けがすべて解説されているのがすごい。
手についての基本的な解説。
乳児の手。
やさしい人物画
『ルーミス本』といえばこれ、一番有名なやつ。
人体デッサンを基本の比率、パースに合わせたり角度をつけた描き方、骨格、筋肉、服のしわなど一通りの描き方についてレクチャーされている。模写周回する人も多い。ちなみに私にはシェパード本のほうが分かりやすかった。
モデル化して描く人体のポーズ。
遠近法に基づき角度をつける人体の描き方。
筋肉の詳細な解説。
ブロック化してとらえる人体モデル。
頭、腕、脚など曲面的な立体のとらえかた。
最近の参考書でもよく見る基本的な顔のバランスのとりかた。
手指のとらえかた。もちろん足もある。
服のデッサン。