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【TRPG】PL初心者向け・オンラインセッションのトラブルシューティング基本編

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 オンラインセッションにおいてよく発生しがちなトラブルの対応について学んでおきましょう。
 基本的な内容ですが、どうすればいいのか悩んでいる人も意外とよく見かけます。どれも起こらないようにするのは難しいので、まずは「こういうことが起こるかもしれない」という心構えだけしておけば十分です。
 

 

体調が悪い

 「今日は体調が悪くて参加できるかどうか分からないな、でも時間までに治れば参加できるかも?」という場合は、なるべく早いうちに他の参加者に相談しましょう。
 これは他人の時間を拘束する遊びなので、予定は可能な限り早めにはっきりさせることが重要です。セッションがないことが先に分かっていれば、他のことができたのにな~という人もいるかもしれません。もちろん直前まで待ってもらって参加するかどうかを決めることもできますが、待ってもらえるか、早めに中止の判断をするか、などは自己判断せず先に相談、を心がけましょう。
 
 また、調子が悪いのに無理をおして参加するのはやめましょう。自分のせいで中止になってしまっては迷惑がかかると思うかもしれませんが、あなたに無理をさせてまで遊びたいと思う人は誰もいません。またあなたが体調が悪いのを隠して参加していたことが後から分かれば、他人に無理をさせたという思いから落ち込んでしまう人もいます(実際にその人自身が悪いわけではなかったとしても)。調子が悪ければパフォーマンスが落ち、ゲーム自体も楽しいものにはなりません。体調悪かったけど頑張った!というのは美徳ではありません。頻度や程度の差こそあれ、体調を崩してしまうことは誰にでもあります。休むべき時にはきちんと休みましょう。
 
 この「体調が悪ければ休む」を実践するためには、参加者全員がスケジュールに余裕をもつことが必要です。最初の日程に予備日が含まれていることも多いですが、それでもトラブルが吸収しきれないことは当然あります。体調不良、セッションの中止、リスケジュールとなった時に「むこう1年は予定が埋まってて合わせられません」なんてことになると、自分一人の体調不良で中止にしてしまうのは……と躊躇する人が必ず出てきます。セッション頻度が高い人のことを指して「卓修羅」と呼ぶ場合がありますが、トラブルに対処するためのリスケもできないような過度なスケジュールの詰め込みで卓修羅と呼ばれることを名誉に思わないでください。全員が無理をしない、余裕をもって楽しく遊べるセッションを心がけましょう。
 
 体調が悪い場合に限らず、先の予定が途中で不明瞭になってしまった場合は、
 
・それが分かった瞬間に「参加できなくなるかもしれない」旨を他の参加者に報告する。できるかぎり早く。報告しても怒られません。むしろ報告しないほうが怒られます。
・「参加できるか、できないか」がいつごろ分かるかを伝える。正確に分からない場合はおおざっぱでもよい。自分の分かる範囲でいいのでとにかく「参加できなくなるかもしれない」ことと一緒に伝える
 
 ことを心がけてください。「それなら今日はやめよう」だとか、「何時まで待って判断しよう」などの決定は他の参加者にゆだねるか、話し合って決めましょう。
 

遅刻、寝落ち

 そう頻繁に起こるわけではありませんがたまにあります。出先から帰るのが遅れそう、などであれば早めに知らせてもらえると他の参加者も先の見込みが立つので助かります。この手のやらかしは誰にでも起こりうることです。とにかく「遅れるかも……」と思った時点で報告だけはしておくこと。「遅れるかも」と言っておいて実際間に合うのは何の問題もありませんが、何も言わずに遅れるのは問題ありです。
 寝ていて報告のできない遅刻やいつの間にか寝落ちしてしまったケースなどは素直にごめんなさいしてあらためて予定を相談しましょう。
 

突然の中断

 宅配便が来る。お花摘みもしくは雉撃ちに行きたくなる、その他突発的な用事によって席を離れなければならなくなる事案。セッションが始まる前にできる用事は済ませておきましょう。しかしながら自分の準備だけではどうしようもない中断もよくあります。席を離れる時は、一言でいいので声をかけてから離れるようにすれば大丈夫です。
 
 また、突然回線が落ちたり、時間帯によっては通信速度がきわめて低下するためにスムーズなセッションが困難になる場合があります。Wifiが無理ならデータ通信など他の手段で一旦メンバーに連絡をとり、復帰でき次第再開する、今日のところは中断するなど以後どうするかを話し合いましょう。いきなり音信不通になると他のメンバーは本当に心配しますので、物理的にどうにもできない場合を除いてきちんと連絡することを忘れないでください。
 

いつ喋ったらいいのか分からない

 プレイ中によくある問題です。他の人は喋ってるけどいつ途切れるのかな、いつ口を挟んだらいいのかな、どうしようという問題。テキセではとくに、発言が途切れたのか続くのかわかりづらいために起こりがちです。

テキストセッションの場合

 解決策ですが、実は気にせず喋るしかありません。そもそもテキセで完全に順番を守って喋るという所業は不可能なのです。ログが残る分発言が前後しても同時になっても読み返せるので、気にしなくてもよいというのが正確なところです。
 例外として、発言を慎重に選んだほうがよさそうなNPCとのやりとりや、KPが「今から新しい場面の描写をするね」と言った場合などは喋る前に一呼吸置いたほうがいいかもしれません(NPCとの会話で慎重さが求められる場合は、PCとして話しかける前にPL間で相談が発生すると思うので、その相談では存分に発言しましょう)。
 
※入力中表示の出るチャットを使っている場合はお互い待って譲り合う/発言の前後関係が進行に影響する卓もありますが、順序の前後は気にせずどんどんしゃべってほしいというKPも当然いますので、始まる前に聞いてみましょう。発言に早い者勝ち/言ったもの勝ち要素がある場合、回線速度などの環境によってどうしても不公平が出てしまいますから、あなたがKPをする時には前後関係はあまり気にしない進行もできるように慣れておいた方がいいかもしれません。

ボイスセッションの場合

 ボイセの場合はタイミングをうかがうのが難しいですが、黙っていても他人が発言の機会を振ってくれる、などとは期待しないほうがよいでしょう。
 あなたが他人の発言を遮らず聞くことができていれば(うまく喋れないタイプの人は当たり前のようにこれができているはずです)、他人もあなたが喋るのをきちんと聞いてくれます。自分がしゃべった分は他人もしゃべる、他人がしゃべった分は自分もしゃべっていい、と考えてください。他人を気にせず喋りまくる人がいた場合、KPの采配によっては他の人があまりしゃべれなくなってしまうこともありますが、そもそもあなたがしゃべりたいのかどうかは他人からは分かりません。単に他の人は言うことがなくて黙っているだけなのかな、と思われてしまう可能性もあります。
 「それじゃあ○○さんが終わったら次いいですか?」など、一言だけでも発言したいという意思表示があれば普通は機会を振ってもらえるはずなので、とりあえずその一言から言えるようにがんばってみましょう。
 
 場違いなことを言ってしまわないか不安になるかもしれませんが、経験者のほうが逆に引っ掛かるようなトラップ展開もありますし、情報が多いとどんな慣れたPLでも手がかりを見落としてしまうことがあるので、誰でも発言は歓迎されます。KPとしても、「お、今○○について言及したね?ではアイデア振ってみてください」といったヒントが出しやすかったりします。発言を控えたほうが良い場合はKPからお知らせがあると思うので、それがない限りはどんどん発言していきましょう。
 

チャットを打つのが遅くて展開についていけない

 ある程度やると慣れてくるものですが、慣れる前はどうしようもありません。まず「打つのが遅いかも」ということを最初に伝えてください。伝えておいてもらえると、じゃあその人に対して話を振ってから待っている間に別の処理をして、とKPが対処できたり、他のプレイヤーも自分ばかり発言をしすぎないように少し待ったり、という対応ができます。
 皆最初は遅いものですから気にすることはありません。
 
 

まとめ

 重要なのは総じて、
・連絡すること
・それも、なるべく早く連絡すること
・言いにくくても必要であれば素直に言うこと
 に尽きます。
 とにかく何かあれば連絡する。心配なだけでもいいのですぐに連絡する。という原則として覚えておいてください。トラブルは誰にでも起こりうることですから、一緒に遊ぶ人とは密に連絡をとり、お互いのリアルも気づかいあって楽しく遊びましょう。
 
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